建物が損傷していたり老朽化が深刻になっていたりすることが多い空き家はなかなか買い手が見つかりません。しかし使い道がないまま空き家を保有していても毎年固定資産税を支払わなければならなかったり管理義務を負わなかったりと多くのコストが発生します。
そこでおすすめなのが空き家買取。ですが、空き家買取には多くの落とし穴も隠されており売却前に知っておくべきことがいくつもあります。また買取業者の選び方次第で大きく売却金額が変わってきます。
そこでこの記事では自治体と民間サービスの比較も交えて損しないための空き家買取業者の選び方をご紹介。仲介と買取の違いやメリット・デメリットも紹介するのでぜひ最後までご覧いただき参考にしてください。
空き家を放置するデメリット
空き家の放置はデメリットしかありません。百害あって一利なしとはまさに空き家の放置のためにあるような言葉。よく知られている使っていないのにもかかわらず固定資産税を支払わなければいけないだけではなかったのです。
空き家を放置したままにすると台風などの自然災害による倒壊や破損はもちろん、シロアリなどの害虫被害、空き家から発生する異臭による近隣住民とのトラブルや犯罪の温床となってしまうリスクなど計り知れないほどのデメリットを抱えています。
さらに倒壊など保安上の危険がある状態や衛生上有害となっている場合、著しく景観を損なっている状態などいくつかの条件に当てはまる場合は行政から「特定空き家」に指定され固定資産税が最大6倍ほどに跳ね上がってしまう可能性があります。そうなれば毎年の固定資産税がぐっとアップすることになります。
また行政の指示に従わずに空き家を放置し続けた場合は罰則も定められており、最大50万円以下の過料が発生します。それでもなお改善しない場合は自治体が行政代執行により強制的に空き家の取り壊しを行い、その後かかった費用を請求されてしまいます。
空き家買取のメリット・デメリット
使っていない空き家を処分する方法として最もおすすめなのが空き家買取です。空き家を売却することで売却益を手にすることができるのはもちろん、毎年発生していた固定資産税の支払いもなくなります。しかし空き家の買取もメリットだけでなくデメリットも存在します。そこでここでは空き家買取のメリット・デメリットをお伝えします。
メリット
・すぐに現金化できる
・現状の状態のまま売却できる
・契約不適合責任が免責になる
デメリット
・買取業者探しに時間がかかる
・100%買い取ってもらえるとは限らない
・仲介の場合は仲介手数料が発生する
それぞれ詳しくチェックしていくよ!
メリット1.すぐに現金化できる
空き家を買い取りする方法は仲介と買取の2種類があります。空き家の買取は売主と買主の直接の取引であるのに対し、仲介の場合は仲介会社が買主を探して売り手と買い手をマッチングさせる方法です。
直接取引の場合は売主と買主の1対1の取引のため手続きや交渉をスムーズに進めることができ仲介手数料なども発生しません。しかし仲介取引の場合は売主と買主の間に仲介会社が入るため取引成立までに時間がかかるうえに仲介手数料も支払わなければなりません。
仲介の場合は相見積もりのように一番条件の良いところを探しやすいというメリットがある反面、売却金額の3%に加えて6万円の仲介手数料が発生するなど多くのデメリットもあります。そのためすぐに売却することができ現金化までのスピードが速い直接買取がおすすめです。
メリット2.現状のまま売却できる
長年放置してしまった空き家は損傷箇所も多いことが多く、ゴミ屋敷と化してしまっていることも。そのような場合、売却する前に一度修繕したり清掃したりする必要があります。またあまりにも損傷が酷い場合は建物を解体して土地だけ売却した方が良い場合もあります。そうなれば当然解体費用も発生しまが、確実に売却できるとは限りません。
しかし空き家の買取であれば直接買取が基本となるため現状のまま売却することが可能。修繕費用や解体費用を支払ったのにもかかわらず売れなかったということがありません。現状のまま手軽に売却できるのがメリットです。
メリット3.契約不適合責任が免責になる
空き家の売却時に心配なのが契約不適合責任です。契約不適合責任とは売主が買主に対して負う責任で契約書の内容通りの物件を引き渡す責任のことをいいます。有名なところで言えば事故物件であることを隠して売却することなども契約不適合責任に当たります。その他にも雨漏りや害虫被害を隠して売却したりすると契約不適合責任を負わなければなりません。
契約不適合責任があると認められれば最悪の場合損害賠償を請求されるリスクもあります。そうなればせっかく売却したとしても賠償責任ですべて台無しになってしまうことも。しかし空き家の買取であれば契約不適合責任を免責としている業者も多く安心して取引することができます。
デメリット1.買取業者探しに時間がかかる
空き家に限らず不動産を買い取ってくれる会社を探すのはとても大変です。なぜなら不動産の買取資金を用意しなければならないのはもちろん、修繕やリフォーム、場合によっては解体が必要になったり再販するまでの間固定資産税などの税負担もしなければなりません。空き家の買取には買取費用の他にも多くの費用が発生しています。
そこでおすすめなのがはじめから空き家の買取に特化している専門の買取業者へ依頼すること。空き家の買取ノウハウを豊富に持っている専門の買取業者であればリフォーム会社や解体業者とのパイプも持っていることが多く、費用を抑えることができるためその分だけ買取確率も上げることができ、買取金額も多くなることが多いです。
また空き家などの訳あり不動産に特化した買取業者であればほぼ100%の確実で契約不適合責任も免責されるため安心して売却できるのが特徴。ぜひ空き家売却の際には専門の業者を頼ることをおすすめします。
デメリット2.100%買い取ってもらえるとは限らない
空き家の買取を専門に行っている業者であっても100%確実に買い取ってもらえるとは限りません。空き家の状態や立地によっては買い取ってもらえないこともあります。また土地の価値が低く、解体したとしても利益にはならない戸判断された場合などにおいても買取を拒否されてしまうことがあります。必ず買い取ってもらえるわけではないので注意してください。
空き家の処分は自治体と民間どちらが良い??
空き家を売却する方法として自治体が運営する空き家バンクを利用する方法と民間の買取業者に売却する方法の2種類が挙げられます。どちらがおすすめなのでしょうか。ここでは自治体が運営する空き家バンクと民間サービスを使い分ける方法をお伝えします。
民間サービスのメリット
・高く売却してもらうことができる
・契約不適合責任が免責される
空き家バンクのメリット
・民間に拒否された物件も買い取りできる可能性
・助成金が利用できる
民間と自治体では大きく上記のような違いがあるよ!
自治体が運営する空き家バンクは民間が買い取りを拒否してしまうような資産価値が低い物件も掲載することができ、不動産会社のみならず一般の方も幅広く閲覧しているメディアに公開することができます。そのため買取業者に買い取りを拒否されてしまった物件も買取、もしくは引き取ってもらえる可能性があります。
しかし空き家バンクは空き家を高く買い取りするために設計されたサービスではなく、空き家問題を解決するために自治体が非営利で運営しているサービスです。そのため民間の空き家買取業者と比較して買取金額は下がってしまう傾向があります。また空き家バンクの場合契約不適合責任が免責にならない点にも注意する必要があります。
ただし自治体が運営する空き家バンクは買主が助成金を利用できる場合も多く、その分だけ取引が成功する確率が高くなるのが特徴。自治体にもより制度が異なりますが、買主に手厚い助成金を出している自治体であれば買取業者に買取を拒まれてしまった物件でも引き取ってもらえる可能性は高くなります。
そのためまずは民間の空き家買取業者へ査定を依頼し、買取金額に納得できない場合や買取を拒否されてしまった場合に空き家バンクを利用するという使い方が良いでしょう。
空き家買取業者の選び方
今後ますます増えていくことが予想される空き家。今現在空き家に悩まされている方はもちろん、それ以外のかたもいつ空き家問題に巻き込まれてしまうか分かりません。そこでここでは空き家買取業者の選び方をお伝えします。ぜひ参考にしてください!
選び方1.空き家買取実績が豊富であるか
空き家買取業者を選ぶポイントとしてまず確認することは空き家買取実績が豊富であるかどうかです。空き家の買取は一般的な不動産買取と異なり専門性の高いノウハウが必要になってきます。そのため空き家買取経験がなくノウハウを持っていない業者へ依頼してしまうと買取価格が下がってしまう可能性があります。
また空き家専門の買取業者であれば破損や損傷はもちろん、ゴミ屋敷になってしまっている物件や権利関係に問題がある共有区分物件などの買取もスムーズに行うことができます。また瑕疵担保責任も免責されることが多く安心して取引することができます。
選び方2.無料で出張査定を行っているか
次に無料で空き家がある地域への出張査定を行っているか確認しましょう。これの確認を逃してしまうと買取ができなかったり査定だけでもお金を支払わなければいけなくなるかもしれません。
せっかく良い業者を見つけたとしても買取対象エリアでなければ買取を断られてしまうため時間とお金を無駄にしないためにも無料で出張査定をしているか確認しておきましょう。無料で出張査定を行っていれば間違いなく買取対象エリアのため安心です。
選び方3.現金化までのスピードがはやいか
最後に買取から現金化までのスピードがはやいかもチェックしましょう。空き家に限らず物件を売却する際には登記費用や司法書士にお支払いする報酬などさまざまな費用が発生します。それらの費用をできる限り早く回収するためにも空き家の売却決定から現金化までのスピードが速い不動産屋を選びましょう。
そこでおすすめなのが仲介ではなく直接買取です。直接買取であれば売主と買主の1対1の取引になるため仲介取引に比べてスムーズに取引を実行することができます。空き家の売却決定から現金化までのスピードもチェックしましょう。
おすすめの空き家買取業者3選
空き家の売却は専門の買取業者が良いことは分かったけれど具体的にどのように選べば良いのか分からない。そんな方も多いですよね。そこでここではおすすめの空き家買取業者を厳選して3社お伝えします。なおここでご紹介する買取業者は日本全国買取対応しているためご安心ください。
空き家の買取なら「WISH」がおすすめ
空き家の買取で一番おすすめのサービスが「WISH」です。WISHは日本全国の空き家を出張料や査定料無料で買取しており、仲介手数料無料でスムーズな取引を実施しています。また空き家の買取に力を入れており、空き家の買取実績も豊富です。
長期間の空き家や事故物件になってしまった空き家、共有持分や借地権など権利関係でごちゃごちゃしてしまっている空き家なども専門家と連携することで最善の解決方法を提案。どのような状態の空き家だったとしても安心して相談することができます。
また買取までも3ステップの非常に簡単な手順で手続きを進められます。まずは公式ホームページから物件の状態などを連絡し、その後査定を実施します。査定内容や買取業件にご納得いただけたのであれば買取成立となり、買取金額が振り込まれます。
WISHへの相談はいつでも無料で行えます。ぜひこの機会に一度相談されてみてはいかがでしょうか。
→株式会社 ネクサスプロパティマネジメント ラクウル
株式会社ネクサスプロパティマネジメントが運営するラクウル。ラクウルは公式サイトの一番目立つトップ部分に「全国の訳アリ不動産 どこよりも高く買います」と堂々と記載しており、買取金額に自信があることがうかがえます。
ラクウルの買取金額への自信は10万人以上いる投資家会員にあります。ラクウルには経営者や大手企業の重役、士業の方などさまざまな属性の方が投資家会員として登録し、日々穴場不動産を探しています。このようなラクウル独自の販売ネットワークを生かして空き家などの訳あり不動産の高価買い取りを実現しています。
ラクウルでは日本全国無料で出張査定を行っています。また査定だけでなく、もちろん空き家に関する相談も行っているためこの機会にぜひ一度相談されてみるのはいかがでしょうか。
株式会社アルバリンク 訳あり物件買取プロ
訳あり物件買取プロは東京プロマーケットに上場する株式会社アルバリンクの提供するサービスです。日本全国無料で空き家などの訳あり物件の買取を行っており、空き家にありがちな権利関係の問題を抱えているような物件の買取ノウハウも保有。複雑な権利関係で売却するのが難しい空き家も買い取ってもらうことができます。
またアルバリンクは仲介ではなく直接買取となるため通常発生する6万円に加えて3%の手数料も必要ありません。また間に業者を挟まず、1対1の直接取引となるためスムーズな取引を実現できます。
年間相談実績3,000件超え、お客様満足度97.2%、案件着手率98.5%とどれをとっても非常に高く、日本全国無料で査定対応しています。空き家買取でお悩みの方はぜひアルバリンクへ相談してみてください。
空き家問題はできるだけ早急に解決しよう
いかがでしたでしょうか。この記事では空き家問題でお悩みの方へ向けて空き家買取のメリットやデメリット、おすすめの買取業者までまるっとご紹介させていただきました。
空き家を放置していても良いことは何一つありません。空き家を放置することで固定資産税が多くかかってしまったり管理者責任を負う必要があったりと多くのデメリットが降りかかってきます。
この機会にぜひご自身の空き家と向き合い、問題を放置せず、しっかりと空き家問題を解消しましょう。最後までご覧いただきありがとうございました。